2017画像センシング展

6月7日〜9日まで、取引先訪問・打合せのため横浜界隈へ出張しておりました。FA用画像機器に関する製品検討や調査も兼ねて、パシフィコ横浜で開催されていた画像センシング展2017にも行ってまいりました。

私自身がFA用カメラメーカーにいたこともあり、12月の国際画像機器展を含めて随分馴染みのある展示会です。ここ数年、6月の開催は出展社が少なくなって展示会規模が小さくなりましたが、今回は様々な企業のブースでじっくりと話を聞き、学ぶところの多いものでした。

産業用の画像業界は、猛烈なスピードで変革しております。カメラを例に挙げると、ほんの数年前まで、産業用の画像処理にはとても使えない画質であると酷評されてきたCMOS撮像素子は、携帯電話やデジカメ用撮像素子の市場拡大と共に超スピードで品質が向上し、あっという間にCCDの品質に追いつき、そして追い抜いてしまいました。まともな絵を出す為にアナログ回路の技量が問われたCCDセンサと比べ、センサ出力からデジタル化されているCMOSセンサは簡単にそれなりの絵が出せてしまう為、単純に「カメラを作る」ということに対する参入障壁が格段に低くなりました。より良い画像を出すための隠れたノウハウはまだあると思いますが、センサ自体の素性が良くなっているので単純に「画質」だけで勝負出来る時代ではなくなり、プラスαの付加価値が必要となってきました。

こういった背景から、最新センサをいち早く採用して市場に導入するなど、軽快なフットワークで多彩な製品を提案することを付加価値としてPRする企業もあれば、機能や長波長対応など、高付加価値製品にシフトしている企業もあり、どの企業も自社の価値がどこにあるのかを明確に打ち出してPRする、こういった意気込みが感じられました。

大きなトレンドとしては、こんな感じだったと思います。
・IoT
・AIを使った処理やGPUを駆使したディープラーニング
・2次元処理の限界から3次元処理へ(単なる空間的な3次元もありますが、マルチ、ハイパースペクトルのような、2次元+波長や温度といった情報を1次元付加する、という意味も含みます。)

この変化は、10年単位の話ではありません。ほんの2、3年レベルの話です。逆に言うとこのスピードに対応しないと淘汰される、強くそれを感じたイベントでした。一時の流行りすたりもあると思いますが、自らリスクを取って、どこに価値を見出すか、弊社も他人事ではありません。自社の付加価値をどうやって上げていくか、常に先手を打って動いていかなければならない、帰りの新幹線で思案しつつ。